PAULOWNIA crestHAYASHI
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Yasu Hayashi in his vineyard
FROM KURASHIKI TO NAPA

Crafted by one pair of hands, on the other side of the earth.

YASU HAYASHI

1967年、岡山県倉敷市に生まれる。勤めた旅行会社の米国支社起ち上げのため、社内 約1,000通のグリーンカード応募からたった一人当選 ─ 1996年、渡米。

サンフランシスコ支社長まで上り詰めながら、仕事で訪れたナパに惹かれ、ある夜、初めて口にしたカベルネ・ソーヴィニヨンに ─ 涙が出るほど、美しかった。
"これを、いつか自分の手で。"

LA本社への栄転オファーを社長直々に受けた。辞退と退職を決める。2000年、何の伝手もなく、コッポラ監督所有のイングルヌックへ ─ 日本人接客担当として、テイスティングルームから、ワインの世界の扉を開く。

2014年、独立。47歳。翌2015年、初ヴィンテージ PAULOWNIA 2015 ─ ナパに、新しい日本人の名が静かに刻まれた。

Inglenook chateau, Napa Valley
Inglenook, Rutherford — the legendary estate of Francis Ford Coppola.
A BLOODLINE · INGLENOOK

Trained by two masters, at Coppola's Napa estate.


イングルヌック ─ 1879年創業、ラザフォードに広がる 235エーカーの伝説。1975年、映画「ゴッドファーザー」監督 Francis Ford Coppola がここを取得した。

林氏は 2000年、ホスピタリティ部門として入社する。だがナパの土と葡萄に触れるうちに、ワインメイキングへの興味が止まらなくなった。

仕事を終えた夜、休日、彼は自ら志願して醸造現場の手伝いを始める。その姿勢と意欲を買われ、やがて醸造部門に異動 ─ ホスピタリティから来た男が、本格的にワインを醸す側に立った瞬間だった。

スコット・マクラウド氏は「果実味溢れる、美味しいと感じられるワイン」を、フィリップ・バスコール氏は「エレガントなワイン」を追い求めた ─ 14年、林氏はその二つの理想を、同僚として、直接、受け継いだ。

Hayashi with Scott McLeod between stainless steel tanks

With Scott McLeod — the man who first opened the door.

THE MAN

Behind the bottle, a quiet man.


ON HIS PATIENCE

47歳での独立を「遅すぎる」と言う人もいた。彼は「ちょうど良い」と答えた。年に 150ケースという数も、独立して以来、一度も動かしていない。

ON HIS SILENCE

国際的な評価も、本人の口からは語られない。日本のメディアに出ることも、ほとんどない。「ワインで語る方が、確かだから」─ それが、彼の流儀。

ON HIS HANDS

「醸造家として、指示だけをする立場ではない。」と林氏は言う。葡萄を見、樽を試し、瓶に詰める ─ 自らの手で作り続けることに、彼はこだわる。


「林さんのワインは、まず土地に、そしてワイン自身の声に、静かに耳を傾けている。」

Masakatsu YatabeCWO STELLA · EDITION 虎ノ門

Oak Knoll vineyard rows
Oak Knoll — the new chapter.
A LETTER FROM HAYASHI

In my own words.



畑から出来る葡萄の良さを、そのまま表現したい。オーバーパワーで印象的なワインではなく、バランスのとれた、エレガントなワインを ─ テロワール、天候、果実の状態と日々向き合いながら、カベルネが秘めるポテンシャルを最大限に引き出す。

セント・ヘレナで5年、2020年の山火事の年は醸造を断念した。2022年、Oak Knoll に新章を開いた。畑は変わっても、向き合い方は変わらない。

たとえ生産量が限られても、安定した品質のワインを造り続けられるよう ─ コツコツと辛抱強く、丁寧な仕事に、拘りたい。

一本ごとに、それを飲む方の顔を、思い浮かべながら。「喜んでくれる人がいる限り、もっとおいしいワインを造りたい。」


Yasu Hayashi
NAPA VALLEY · 2026 — 2027